あなたは今「英語の会議がつらい」「英語の会議で聞き取れない」とお困りではありませんか?普段使い慣れている日本語の会議でさえ気を遣うのに、英語で行われなければならないとなると不安になり身構えてしまうものです。
そこで今回は、英語の会議で役立つフレーズを18のシチュエーションごとにまとめてご紹介します。
また、フレーズを覚えるだけでなく、英語の会議前の事前準備や、実際にフレーズを活用するためのテクニックもご紹介。ぜひ最後までご覧ください。
英語の会議が始まる前に準備すること
英語の会議で役立つ18シーン別フレーズ集
- 自己紹介するとき
- 他己紹介するとき
- 相槌するとき
- 話を引き出すとき(相手の言葉をリピート)
- 要点をたずねるとき
- 話を続けてもらうとき
- 相手からの依頼に応じるとき
- 納得(なるほど・わかった)したとき
- 同意(そうだよね)するとき
- 半同意(そうなのかも・ありえるかも)するとき
- プラスの気持ちに共感するとき
- マイナスの気持ちに共感するとき
- 驚いたとき
- おめでとうと称賛するとき
- 言語的な助けを求めるとき
- もう一度言ってもらうとき
- 確認・明確化を行うとき
- その前に話した説明に補足するとき
フレーズを覚えるだけではダメ!活用するためのノウハウ5選
- Point 1.自動化できるように訓練する
- Point 2.ミスコミュニケーションを回避するための対策を施す
- Point 3.文化の違いを理解する
- Point 4.緊張を克服する
- Point 5.間違えても良いと理解する
まとめ
監修者
英語の会議が始まる前に準備すること
あなたは英語の会議が始まる前に、事前準備を行っていますか?
フレーズを活用する前に、英語の会議で必ず行って欲しい事前準備を3つご紹介します。会議をスムーズに行うためにも、参考にしてみてください。
①気がかりなことを書き出す
英語でも日本語の会議でも同じですが、会議が始まる前に気がかりなことを書き出しておきましょう。
この「気がかりなこと」というのは、「会議中であってもふと思い出して気になってしまうこと」すべてです。例えば「折り返しの電話をしなければいけない」「夕方おつかいを頼まれている」など、後回しにしているタスクや次の予定など、ふとした瞬間に考えてしまうものは、無意識のうちに、思考リソースをとられてしまいます。
人間の脳は複数のことを同時に処理できない性質を持つため、気がかりなことを考えてしまうと会議に集中できず、「せっかく覚えたフレーズが活用できない」「英語が聞き取れない」などのトラブルに発展することも少なくありません。
必ず会議の前に気がかりなことを紙に書き出し、先に処理できるものは処理すること。そして事前に処理できないものは「今は忘れてよいもの」と認識してメモに残し、会議中は考えないようにしましょう。
②メタ認知を利用する
メタ認知とは「考えることを考えること」です。
例えば、会議中のあなたの脳内の状況(考えていること)を客観的に把握し、コントロールすることです。
相手の英語を聞いている時に自分が考えていることを考えることによって、「なぜ聞き取れないのか」などの改善点を見つけることができるもので、英会話において重要なものです。
例として、「なぜ会議で彼の言っている英語を聞き取れなかったのか」と考えることで、「彼の独特な発音の癖で聞き取れなかった」「分からない単語に思考を引っ張られて全体を理解できなかった」などと原因の究明や改善に役立てられます。
必ず「なぜ今彼の英語が聞き取れなかったのか」「なぜ咄嗟に英語で応答できなかったのか」などを考える癖をつけ、問題解決を行いましょう。
③会議のキーワードを押さえておく
事前に、会議に出てくる登場人物(クライアント名・競合他社など)・プロジェクト名・数字(売上・販売データなど会議に関わるもの)・議論するポイントなどを、英語で書き出しておきましょう。この際に、発音も確認しておき、会議中に出てきたら瞬時に理解できるようにしましょう。
キーワードを整理しておくだけで、「この話を今している」「この案件については議題がそれているのか」など、整理したメモをもとに状況を把握しやすくなります。
日本語の会議でも同じですが、事前に会議の背景を知らなければ何を論点として話しているのか分かりません。また専門的な話となると、できる限りの事前準備は必須でしょう。
これは英語の会議でも一緒です。必ず会議が始まる前にキーワードを英語で書き出しておき、「英語で聞いたら分からない」を少しでも減らしておきましょう。
英語の会議で役立つ18シーン別フレーズ集
英語の会議で役立つフレーズを大公開。今回は18個のシチュエーションに分けてフレーズをご紹介します。ぜひ英語の会議で活用してみてくださいね。
1.自己紹介するとき
自己紹介で活用できるフレーズです。
Hello. (最初の一言)
「こんにちは」と、話し始める前の導入に慣れましょう。かしこまった言い方と、一般的な場面とで使い分けするようにしましょう。
Formal | Informal |
---|---|
Hello. | Hi. Hey. Hi there. What’s up? |
It’s a pleasure to meet you. (はじめまして)
「お会いできてうれしいです。」「はじめまして。」「ようやく会えました!(finally)」といったニュアンスを伝えたい時のフレーズです。
例:
(I’m) pleased to meet you.
(It’s) nice to meet you.
(It’s) a pleasure to meet you.
(It’s) great to meet you.
(I’m) glad to meet you.
It’s very nice to meet you.
- 2度目にお会いする時は、必ずagainをつけます。
I’m Takashi Saito. (名前)
「私は、xxxです。」「私の名前は、xxxです。」と伝える場合です。
Formal | Informal |
---|---|
My name is … (かしこまった場面や大人数の前でのスピーチなどで利用) | I’m … (ビジネスや日常での自己紹介で多用) |
I work at Globali. (会社名)
自分の所属している会社名を伝える時のフレーズです。
例:
I’m from ABC Accounting.
I’m an accountant at ABC Accounting.
I’m an English teacher at Globali.
- ”I am”とは言わず、”I’m”が会話では普通。 “am”と省略せずに言うと、「私は!」と強調しているよう。但し、メールや文章では、politeである必要があるため、省略しないことがあります。
I’m a business consultant. (職業名)
自分の職業名を伝えるときに活用できるフレーズです。
例:
I’m an English teacher.
I’m a certified accountant.
I’m a Youtuber.
I work in the Education Department. (部署名) or I’m in charge of training new staff. (担当)
自分の部署名や担当を伝えるときに活用できるフレーズです。
例:
I’m an English teacher in the education department at Globali.
I’m an English teacher on the English team at Globali.
I’m a certified accountant in the management department at ABC Accountant Company.
- aとtheの違い:
間違えるとbusinessで誤解を生みやすいので、注意しましょう!
a/an:
聞き手の知らない情報を伝えるときに使います。
例えば、英語スクールに多数の講師がいる場合、聞き手は、あなたのことを初めて聞きます。あなたは、聞き手にとって「ある先生」であって「その特定の先生」ではありません。そのため、”a teacher / an English teacher”となります。
the:
一方、以前話に上がった「その先生」であれば、特定のtheをつけて、the teacherとなります。また、the education department は、その会社にはひとつなので、どの聞き手も同じ部署を特定できます。なので、 ”the education depatment”となります。
他の例として、太陽は一つしか存在しないので、「太陽がまぶしいね」という会話の場合、どの聞き手も同じ太陽を想像できるので、the sunとなります。
I’m a(the) senior manager. (ポジション)
マネージャー・代表など自分のポジションを伝えるときに活用できるフレーズです。
例:
I’m the senior manager at ABC Accountant Company.
I’m the president of Globali.
2.他己紹介するとき
自分とは別の他者を紹介するときは、動詞が三人称になることに注意ください。
例:
He is the senior manager in the education department.
May I know his name?
What does he like to do in his free time?
What is her background?
- 慣れていないと、三人称の動詞 (is / does / -s)がとっさにでないため、日頃から、三人称を使った紹介練習がおすすめです。以下グロバリで実施しているワークをご紹介します。
他己紹介に慣れる3分ワーク
- 各参加者が、紹介したい人を1人をそれぞれ選ぶ
例) Aさんは上司を選んだ。Bさんは友人を選んだ。Cさんは娘を選んだ。 - 回答者を1人決め、回答者の選んだ人について、まわりが英語で質問する
例) Aさんが回答者の場合、まわりは上司について三人称の動詞を利用して質問をする
“What DOES he like?” “DOES he… ?” “IS he…?” - 回答者は、三人称の動詞を利用して質問に答える
※ 3分間で何回Q and Aを繰り返せたか記録する - 3分後、他の回答者を選び1. – 3.をおこなう
- 3分間で何回Q and Aを繰り返せたか確認をする
- タイムプレッシャーワークは、言語習得にとても効果的です。3分でワークを達成する必要があるため、脳が英語への抵抗感や緊張よりも、瞬発的に発言することに注力します。実際の会話でも、まずは発言することが習慣になります。
3.相槌するとき
会話を弾ませる相槌をする際に活用できるフレーズです。意味を持たず、日本語の「はい」「うんうん」にあたるフレーズです。英語圏では、相槌が多いと、意見に賛成してくれると思われます。そのため、その後反対意見をいうと驚かれます。同意しないときは、相槌を少なくする方が良いでしょう。
一方で、発言したいがタイミングがわからない場合は、相槌やリアクションを増やすと、話している人があなたに話を振ってくれます。
例:
Right.
Yeah.
I see.
Uh-huh.
4.話を引き出すとき(相手の言葉をリピート)
相手の話を引き出す際に、相手の言葉をリピートすること(おうむ返し)が有効です。相手が話した言葉をリピートするだけで、話が続きます。
例:
相手の言葉 I went to Hawaii last month.
↓
Hawaii!
You went to Hawaii!
Oh, you went to Hawaii?
5.要点をたずねるとき
要点がわからないときに活用できるフレーズです。
例:
I’m not quite sure what you mean.
So,what do you mean?
So, what are you trying to say?
So, what is the point?
So….? (この一語でも、要点がまだわからないことを示唆できます)
6.話を続けてもらうとき
話しの展開が気になるときに使えるフレーズです。話しをしている相手も嬉しくなるでしょう。 (平坦に聞くと、要点を急いでいるように聞こえるので、興味のあるように伝えてみます。)
例:
And then?
Then what(happened)?
What happens then?
Yes, yes. Then?
7.相手からの依頼に応じるとき
相手からの依頼に応じるときに活用できるフレーズです。
例:
相手の言葉 Could you spell them out?
↓
Yes.
Sure.
Why not?
Sure thing.
Okay.
Of course.
No problem.
Certainly.
Absolutely. (上司やクライアントに)
8.納得(なるほど・わかった)したとき
納得(なるほど・分かった)ときに活用できるフレーズです。
例:
相手の言葉 We need a few more weeks to recover from this situation because xxx.
↓
I see.
I got it.
I got(see)what you mean.
That’s perfectly understandable.
I understand the situation.
That makes sense.
9.同意(そうだよね)するとき
同意(そうだよね)するときに活用できるフレーズです。
例:
相手の言葉 So, I think it is a good idea we do this task first.
↓
Right.
Thats true.
I think so too.
10.半同意(そうなのかも・ありえるかも)するとき
半同意(そうなのかも。ありえるかも。)するときに活用できるフレーズです。
例:
相手の言葉 Our boss might change his plan.
↓
That could be.
Probably.
Maybe.
Possibly.
I’m not sure, but maybe.
I’m not quite sure.
It might be so.
I guess so.
I assume it could be.
11.プラスの気持ちに共感するとき
プラスの気持ちに対して共感するときに活用できるフレーズです。
例:
相手の言葉 I think we can do better this time.
↓
I agree with you.
I think so too.
Thats right.
Thats true.
You’re right.
Absolutely.
Exactly.
Definitely.
Yes.
12.マイナスの気持ちに共感するとき
マイナスの気持ちに対して共感するときに活用できるフレーズです。
例:
相手の言葉 He is so mean. He is just vicious. I cannot understand him.
↓
I agree with you.
I know how you feel.
I feel the same way.
I would feel the same way
if I were you.
I can imagine.
I’m so sorry to hear that.
Oh, dear.
I’m sorry to hear that.
That’s too bad.
That’s terrible.
Awful…
13.驚いたとき
驚いたときに活用できるフレーズです。嬉しい驚きと、信じられない驚きとで異なるため、それぞれご確認ください。
嬉しい驚き
平坦に言うと、皮肉に受け取られる場合があります。感情を込めて話しましょう。
例:
相手の言葉 Our team made it!
↓
I’m so glad to hear that!
Really!
Wow.
That is… wow!
I can’t believe it!
(Thats)great.
(That)sounds great.
(That’s)wonderful.
(Thats)awesome.
(That’s just)awesome.(justを入れると「それ以外なにものでも無い!」 という強調ができます)(Thats)amazing.
信じられない驚き(うそでしょ!?)
上記よりも大きく驚く場合に活用できるフレーズです。
例:
You must be kidding!
You are kidding!
Are you kidding?
Are you serious?
It can’t be true!
That’s impossible!
No way!
Really!
Are you sure!?(イントネーションを上げる)
14.おめでとうと称賛するとき
称賛(おめでとう)するときに活用できるフレーズです。
例:
Congratulations.
I’m glad to hear that.
I’m happy for you.Good for you, Anna!
Lucky you!
I’m proud of yourself. (上の立場や親しい人から)
15.言語的な助けを求めるとき
会話の途中で言葉が出てこないときや、日本語は思い浮かんでも英語でどう言えばいいかわからないときなど、助けを求めるときに活用できるフレーズです。
日本語での会話でもよくあることですので、恥ずかしがらずに落ち着いて相手に助けを求めましょう。
例:
How can I say … in English?( 〜って英語でなんて言うの?)
What’s the word for…?( 〜のことをなんていう?)
What do you call…? (〜をどう呼ぶ?)
16.もう一度言ってもらうとき
相手が言っていることを聞き取れなかったときに活用できるフレーズです。What? Pardon?と全体を聞き直すのではなく、「どの部分が聞き取れなかったのか」を明確にして相手に伝えましょう。
例:
What was the last word? (最後の単語はなんて言ったの?)
What was the last part? (最後の部分はなんて言ったの?)
17.確認・明確化を行うとき
相手の言ったことを正しく理解できているか不安なときに使えるフレーズです。相手に気を遣って、理解しないまま適当に会話を進めてしまうのは失礼になります。遠慮せずに確認しましょう。
例:
If I’ve understood correctly,…( 私の理解が正しければ)
So are you saying that…?(つまり〜ということですか?)
What do you mean?(どういう意味ですか?)
You mean…(つまり…)
(活用例)
If I’ve understood correctly, you moved to Japan three months ago?
So are you saying that you moved to Japan three months ago?
You mean you moved to Japan three months ago?
18.その前に話した説明に補足するとき
自分がその前に話した内容を補足するときや、うまく伝えきれていないと感じたとき、相手に詳細を聞かれたときに活用できるフレーズです。
例:
It’s kind of…(それは〜のようなものです)
It’s sort of…(それは〜のようなものです)
(活用例)
Aさん In Japan, parents give Otoshidama to their children on New Year’s Day.
Bさん What is Otoshidama?
Aさん It’s kind of a gift to celebrate the New Year.
フレーズを覚えるだけではダメ!活用するためのノウハウ5選
今回ご紹介したフレーズを覚えるだけでは、実際に会議で活用できない場合があります。例えば緊張してしまってフレーズを忘れたり、瞬時に英語が出てこないためにタイミングよく使えなかったりなど、フレーズの暗記だけでは上手に活用できません。
そこで最後に、今回ご紹介したフレーズを活用するために大切な5つのポイントをご紹介します。
Point 1.自動化できるように訓練する
全て覚える必要はありません。16の各場面から使えそうなフレーズを一つだけ選び、自動化をしましょう。自動化は、下記の3ステップでトレーニングできます。
Step 1 まずは知ること
(英語を知ること、ご自身の強み/弱みを知ること、最適な学習方法を知ること)
例)自動車教習所で習う、標識の意味がわかる、運転方法を理解する
Step 2 できること (時間がかかっても、知ったことをできるようになること)
例) 自動車教習所で練習する、しどろもどろだが標識の意味を理解し、運転ができる
Step 3 自動化、無意識化、習慣化 (運転のように、考えずに無意識でできること)
例) 無意識に運転ができるようになる、鼻歌を歌いながら運転できるレベル
英語を学習している多くの方はフレーズを読むだけで学習を完了していると聞きます。
これでは、会議で使いこなせる(自動化)はできません。
新しいフレーズを知ったあとは、必ず口に出し、自動化するまで暗唱することが大切です。
このとき、実際の会話の場面を想像し「使うタイミング」「使い方」「発音」にも意識を向けてトレーニングしましょう。
これは英語に限らず、スポーツなどにも当てはまります。例えば水泳。いくら座学で泳ぎ方を学んでも、実際に水に浸からないと泳げるようにはなりません。
英語も水泳と一緒で、いくらフレーズを知っていたとしても、実際に会議のシチュエーションを想定し、トレーニングしなければ使えるようにはならないのです。
グロバリでは、上記の3ステップを意識したマンツーマンレッスンやグループレッスンを行っております。英語の会議で悩まれたくない方は、ぜひご相談ください。
Point 2.ミスコミュニケーションを回避するための対策を施す
日本語でも英語でも、言語だけではコミュニケーションを円滑に進めることができない場合があります。ミスコミュニケーションを避けるためにも、数字・サンプル・写真などのビジュアルイメージを使いながら伝えるようにしましょう。
もし曖昧な言い回しで伝えてしまうと、相手に何も理解されずにストレスを与える可能性があります。ビジュアルイメージを活用するなどミスコミュニケーションへの対策を施し、相手に伝わるための準備をしましょう。
Point 3.文化の違いを理解する
文化の違いを理解することも非常に大切です。例えば代表的な文化の違いとして、 individual culture (個人主義)とcollective culture (集団主義)を知っていますか?これは、海外の方とコミュニケーションを取る上で大切な違いです。
例えば、アメリカが代表的なindividual culture (個人主義)であれば、時間に対して「節約する」「使う」「無駄にする」などの感覚を持っており、効率重視の率直なコミュニケーションを好みます。従って、結論を先に伝えたり、頷きを最小限にしたりしなければなりません。
一方、日本や韓国が代表的なcollective culture (集団主義)では、効率よりも協調を大切にする感覚を持っています。従って、笑顔やフレンドリーさを大切にしたり、話し手の雰囲気や言葉の裏に隠された意図・表情などにも注目しながらコミュニケーションをとらなければなりません。フレンドリーになればなるほど、業務を優先してくれたり、待遇してくれる場合も増えます。
このような文化の違いを理解しながら英語の会議に臨むことで、フレーズをより一層活用できます。
ミスコミュニケーションの例
例①:日本人が、”It would be a little bit difficult to submit by Wed.”という曖昧な表現をしたところ、ネイティブは「難しいが、出来る」のだと理解し、お断り表現に気づけず、後日混乱が起きた。
例②:日本人が、ベトナム人に「これを水曜日までに提出してくれると嬉しいです」と曖昧な表現をしたところ、「嬉しい」なら「必須ではない」と勘違いし、水曜日の納期を過ぎ、混乱が起きた。
Point 4.緊張を克服する
フレーズを覚えても実際の場面で英語が出てこない!といった経験をしたことはありませんか?
会議などのかしこまった環境では緊張してしまい、覚えたフレーズが瞬時に出てこなくなる可能性があります。そこで、緊張を克服する方法をご紹介します。実際にワークをしているつもりで、下記に取り組んでみてください。
突然ですが「赤」をイメージしないでください。
「赤」をイメージせずにできましたか?
恐らく「赤」をイメージしてしまった方の方が多いはず。実は人は「〇〇をしてはいけない」と思えば思うほど、〇〇をしてしまう傾向があります。
同じように「緊張しないようにしよう」と緊張を無くそうとすればするほど、脳は緊張を思い浮かべ緊張してしまうことに。
例えば会議で「自分の声が震えている。どうしよう。止めなきゃ。恥ずかしい。緊張はよくない。」と思うとしましょう。すると緊張に関連したことがどんどん頭をよぎり、さらに緊張が膨らんでしまいます。
それでは、一体どうしたら緊張を克服できるのでしょうか?試して欲しいことは以下の3つです。
①Getting nervous is actually a good thing. (「緊張は良いことである」と認識をする)
「緊張は悪いこと・無くさないといけないこと・恥ずかしいこと」と思うと余計に緊張するため、「緊張は良いことである」と認識を改めましょう。緊張している自分のことを「いま真剣に取り組んでいるんだ」と認めてあげ、緊張と共存することで、緊張を和らげることができます。
②Focus on others (相手にベクトルを向ける)
会話をしている時は相手にベクトルを向けましょう。緊張をしていると、「緊張をどうしよう」とベクトルが自分に向かってしまいます。実は「緊張をしている」というのは聞き手には関係ありませんし、気づかないことも往々にあります。聞き手が知りたいのは、あなたの「考え」です。まずは相手に意識を向けてみましょう。
③Prepare enough! (予想できる準備はあらかじめ行う)
英語の会議で予想できる準備はあらかじめ行いましょう。例えば、初対面で話す内容は大体決まっているので、事前に準備しておくことで少しでも緊張を和らげられます。また、会議に出てきそうなキーワードなどもあらかじめ整理しておきましょう。
Point 5.間違えても良いと理解する
英語を話す時は「間違えても良い」と理解しておきましょう。スポーツでも音楽でも仕事でも、間違いを経験せずに成長する人はいません。
英語も同じで「いくら分かっていても」「いくら勉強していても」間違いがゼロになることはありません。まずは間違えても良いと認めることが英語力を着実に伸ばす上で、非常に大切です。
また、聞き手は、あなたが英語を間違えることよりも、「間違えることを恐れて意見を言わない」「知ったかぶりをする」の方がストレスに感じます。
また、間違えたとしても、一発勝負ではありません。もう一度言い直すこと・聞き直すことも出来ます。
実践的な英語力をアップするためのおすすめの方法は、「今日は3回、間違えて良い」と最初からハードルを下げて、間違えを受け入れる思考を持つことです。そして、間違いを恐れずに、むしろ「間違ってでも成長してやる!」といったマインドで臨みましょう。
どうしても日本人は、「間違えてはいけない」といったマインドを持ちがち。なぜなら学校教育で、「間違えたらバツをもらう」風潮があるからと言われています。幼少期からこのような教育を受けてしまうと、間違いに抵抗を持つことは仕方がないでしょう。
間違いに関してこんなエピソードがあります。
私のメキシコ人の友人が、以前日本語学校の漢字テストで、「さんずい」を書くところを「にすい」にしてしまい、バツをもらって抗議したと話していました。
彼女の主張としては「点が一つ足りないだけで、あとはあっているのだから、部分点をもらえるのが普通だ」と話しており、「確かに90%あっているもんな」と私もうなずいた経験があります。
間違えても良いので、会議の目的を忘れずに、挑戦してみてください。
まとめ
英語の会議では、「うまく聞き取れない」「うまく伝えられない」ことが多く、苦戦しますよね。このような状況を改善するために、まずは、事前準備とマインドが大切です。
事前準備では、本日ご紹介したフレーズと、それを活用するためのノウハウ5選に取り組んでみてください。発言が難しい大人数での会議でも、ネイティブでも使う自然なフレーズをご紹介しました。
また、マインドに関しては、「間違えてはいけない」「かっこよく英語を話さなければならない」などプライドを持ってしまうと、痛い目にあいます。私を含め、多くの受講生もにがいエピソードを持っています。今回ご紹介したように、「間違えても良い」と自分を承認し、知ったかぶりをせずに聞き返すことが大切です。
会議の最終的な目的は、有意義に話し合いが進み、会社の発展に繋がること。決して「かっこよく英語を話す」ことではありません。目的を理解し、「どうしたら英語の会議を有意義なものにできるか」を考えましょう。
グロバリでは、英語を習得するためのマインドセットも含めてカリキュラムを組んでいます。ご興味がありましたら、お気軽にグロバリにご相談ください。